アクシデント ~忘れてはいけない記憶~
1974年 キャラミでのF1テスト中に散ったピーター・レブソン
ピーター・レブソン 1939年2月27日生 ~ 1974年3月22日没 (享年35歳)
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1974年3月22日、キャラミ・サーキット(南アフリカ)でのF1テスト走行。
(この当時は1~2月にアルゼンチン、ブラジル等の南米F1があり、次の開催までに二ヶ月の間があるためテストを行うチームが多かった)
シャドウDN3フォードをドライブしていたピーター・レブソンは、2コーナー、いわゆるバービク・コーナーで左前のサスペンションが壊れ、外側ガードレールにほぼ直角に激突。
二段ガードレールの下を突き破り、その勢いでコクピット部とエンジン部が折れ、ガードレールに被さるようにして停止し火を吹いた。
すぐさま救急・消防、さらには直後を走っていたグラハム・ヒルやエマーソン・フィッティパルディも駆けつけたが、出血多量のため、ほぼ即死状態だった。享年35歳。
▲レブソンの事故現場
▲グラハム・ヒルが車体を持ち上げて消火活動に協力。右にはフィッティパルディの姿も見える。
レブソンは右下に横たえられている。
前年(1973年)のロジャー・ウィリアムソンとフランソワ・セベールの死亡事故、この時の ピーター・レブソンの事故、そしてこの年の10月に起こるヘルムート・コイニクの事故と、ガードレールが致命傷につながる事故が立て続けに発生したため、F1をはじめとするモータースポーツすべてのバリア対策に警鐘を促す契機ともなっていった。
(画像・文章提供はMOZAさん / 本ページは、MOZAさんの文章を管理人:キャビン85が再構成したものです。)
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