アクシデント ~忘れてはいけない記憶~
1971年 1月10日 ブエノスアイレス1000kmレース
イグナツィオ・ギュンティ (イタリア) 享年29歳 コース上に止まっていたマシンに激突した、イグナツィオ・ギュンティ |
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1971年1月10日、WSC開幕戦ブエノスアイレス1000kmにアルトゥーロ・メルツァリオと組みFerrari312PBで参戦していたイグナツィオ・ギュンティ。
写真は最終コーナーコース上でマシンを押していくジャン・ピエール・ベルトワーズ。 マシンは次第にコース外側に押しやられていったが、数台の後続車が急ブレーキをかけて避けていくといった危険な状況。 直後、猛烈なスピードでホームストレートに入ってきたイグナツィオ・ギュンティの乗るフェラーリ312PBが現場にさしかかり、避ける間もなく激突し瞬時に爆発炎上する。
ギュンティのマシンが激突した瞬間。 炎上するギュンティのFerrari312PB。 さらに火勢を増す事故車。 消火は直ちに行われたが、その間レースを中断する事も、マーシャルが後続車に回避指示を送る事もなかった。 ドライバーのイグナツィオ・ギュンティはマシンの中で死亡していた。享年29歳。 この事故は、主催側の運営の怠慢と、ベルトワーズの無謀な行為が引き起こした「人災」とされ、事故後アルゼンチンの 警察が介入する事態にまでなった。 イグナツィオ・ギュンティはF1でも1970年に4回出走。 |
(文・画像はMOZAさんより提供いただきました)
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