■ 概要
WRC (World Rally Championship)世界ラリー選手権は、世界最高峰のラリー競技です。
レース専用に設計されたマシンではなく、市販の自動車をベースに制作されたマシンで、公道を使って行われます。
ラリーはサーキットで行われるモータースポーツとは違い、SS(スペシャルステージ)とSSの間のロードセクション(リエゾン区間という)では公道を走行し、一般車両と一緒に走ることもあります。ロードセクションを走行することは競技の一部であり、主催者から示されるコマ図に従って走行するという、ラリー競技当初の姿は現在も残っている。リエゾン区間ではあくまでも公道であり、現地の交通法規に従わなくてはなりません。スピード違反で検挙されることもありえるのです。
これに対して、SS(スペシャルステージ)では、公道を封鎖して、マシンとドライバーが速さを競い合います。実質的にはこのSSでのタイム差が、成績となることになります。
WRCには、ドライバーズ・タイトルと、マニファクチャラー(メーカー)・タイトルがかけられ、それぞれのチャンピオン獲得をめざして世界各国を転戦しながら、熱い戦いが繰り広げられます。
2006年の開催地及び、開催スケジュールは、別表の通りです。
2006年は、マニファクチャラーは全16戦に参戦する「マニファクチャラー1」と10戦以上の参戦で認められる「マニファクチャラー2」に分けられ、減少するワークスに対して、プライベーターの活躍する機会が増えそう。
マシンは、グループA規定に準じ、ベース車両は年間25000台の生産されている必要があります。このベース車に、WRカーとして許可されている、4WD化やターボ装着などの改造が施されたマシンで戦うことになります。
2006年からは、アクティブディファレンシャルやトラクションコントロール、ABSブレーキ、ウォーターインジェクションの使用が禁止され、若干のパワーダウンとコストダウンが計られる。
なお、2007年以降は規定が大幅に見直され、「R1〜R4」という、排気量別の車両規定が導入される予定となっている。
また、WRCの下位カテゴリーとして、PCWRCやJWRCが併催されています。
PCWRCはプロダクションカー世界ラリー選手権といわれ、ほぼ市販車に近い状態でのマシンで8戦開催されます。マシンは改造範囲が非常に狭いため、ここで勝ち得るマシンは文字通り世界最速の市販車と言えるでしょう。ここでは、日本のスバル・インプレッサWRCと三菱ランサー・エボリューションの独壇場となっています。日本人も、インプレッサで新井敏弘、ランエボで奴田原文雄が参戦しています。
JWRCは、スーパー1600と呼ばれるマシンで争われFF車のみとなります。ドライバーに年齢制限がされるなど、若手ドライバーが技術を競う場となっています。
また、PCWRC,JWRC共にタイトルはドライバーのみにかけられ、チームタイトルはかけられていません。
■ ポイント
順位 |
1位 |
2位 |
3位 |
4位 |
5位 |
6位 |
7位 |
8位 |
ポイント |
10 |
8 |
6 |
5 |
4 |
3 |
2 |
1
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WRC/PCWRC/JWRC それぞれのマシン規定の違いなどはこちらをご覧下さい
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